差し出された花。












  触れると壊れてしまいそうに脆くて、



  抱きしめると溶かされてしまいそうに熱くて、



  持っていると魅せられそうな花。









  自分のモノとは比べられないほどの美しい花。














  俺は


  こんなモノを貰っていいのだろうか?














  俺は


  この眩し過ぎる「愛」に見合うものを持っているのだろうか?














  お前は


  どうして俺の花を奪ってくれないのか?














  俺とお前、




  主と従者、






  この不幸にも絡み合った鎖の上で










  俺は














  「愛してもいいのか?」










  END...









  関係に縛られ、躊躇いながら君を待つ。